夢が叶った!
前に「バカ殿さま」になりたい。って願望をここに書いた。
バカ殿さまの生活を手に入れたよ。
ベットから下り厠に行こうとすれば、侍女が恭しく朕の履物を取り上げてくれる。
苦しゅうない。
そこでは「おにくもおさかなもたべないもん!」ってわがまま三昧が通るわけ。
朕のおなかが空かぬよう食事は侍女が定期的にベットサイドまで運んでくれる。
苦しゅうない。
母屋内の移動は人力車。
苦しゅうない。
この時期、襦袢をはだけ、越中一枚で「朕は寒くてかなわぬ、薪をくべよ!」なんてたわけた事を抜かしたとしても
侍女は粛々とエアコンディショナーのつまみを上げてたよね。きっと。
それが叶うシチュエイションだったのよ。
苦しゅうない。苦しゅうない。
優香みたいな侍女に膝枕で耳あかとりを勅言する事は叶わなかったけどな。
それもこれも、一時停止を守らなかったドライバーに撥ね飛ばされたおかげです!
今年一番の睡眠を取れた日だったね!
点滴も打ち込んでね!
リフレーーッシュ!
足取りも軽く5番カウンターの退院手続きカウンターへ。
夢のお値段 1泊141、930円也でございます。
ぐっ。。。マーシレス!お金で買える価値がある(泣)
そうしてオレは、腕に射痕を4つ拵え、アタマの傷口にホチキスの針を付けたまま雨の江古田近辺に放り出された。
100均で5本は買えそうな1本525円のぼったくりビニール傘をさして立っていた。
しばらく呆然と。
もちろん首にはデッカいタートルネック。
ーつづくー